自己管理の重要性
歯周病の原因を考えてみると、自分自身でコントロールできる部分が多いと思いませんか？
セルフケアとプロフェッショナルケア
年令、遺伝などどうにもできない部分もありますが、タバコとか食生活とか、いわゆる｢生活習慣｣を改善し、はみがき、歯間ブラシなどを上手に活用し、細菌プラークを取り除けば、大部分の歯周病はかなり良くなるものです。 これをセルフケアと言います。しかし、歯の恰好は複雑で、奥歯などは鏡でうつしてもなかなか見えません。ちょうど背中がかゆくても自分でかくことができないようなものです。仕方なく、孫の手を使うか、人の手を借りたりしますよね。この孫の手とか、他の人の手が我々歯科医院が行う｢プロフェッショナルケア｣ということになります。セルフケア、プロフェッショナルケアの二つが歯周病治療の両輪になるのですが、たまに「定期的にそうじに来ているから家ではほとんど磨いていないよ」と言う方。一生懸命磨いている方でも、力が強すぎて、歯、歯肉を傷つけている方もみえます。これでは両輪がうまく回っているとは言えません。よく理解していただけていないのです。
知る、見る とる 来る
歯周病の原因が何であるか「知る｣汚れが歯のどこにつきやすいかしっかり｢見る｣プラーク（歯垢）を徹底的に｢取る｣自分で手入れをしても、汚れを取り除けない部分があるのでそれを取りに｢来る｣この四つのことをしっかり守っていただいて、お手伝いをさせていただければ、当歯科医院はあなたの大切な歯を長持ちさせることができるとお約束できます。
定期健診の重要性
歯周病にこだわる理由の項にも書きました通り、歯周病の定期健診が必要なことはわかっていただけたと思います。ムシ歯の場合でも、例えば、痛かった歯の神経を殺してかぶせてしまえば永久にOKと思って見える方があります。とんでもありません。｢人間の手は神の手｣には全く及びません。痛みというのは身体が発する危険信号です。神経を殺すということは、それを遮断してしまうのですから、今まで以上にお口に注意を払っていただきたいのです。現代の治療の潮流は「悪くなったら」ではなく「悪くならないように」を心がけていただき、そのお手伝いさせてもらうということになってきています。