歯を失う最大の原因が歯周病です。
自分の歯が多く残っている方はそうでない方に比べ活動的で元気な方が多いです。 一柳歯科医院では、自分の歯を一本でも多く残すため、歯周病の治療に力を入れています。 歯周病は殆ど自覚症状なしに進行し、気付いた時には抜歯に至ることが多い厄介な病気です。 歯が全て無くなればかからない病気ですが、歯がある限り、かかる可能性のある病気です。 ですから、ずーっと気にかけてお手入れをしていただきたい病気なのです。 生きている間好きなものを食べるためにしっかり歯を守りましょう。
「80歳になっても20本以上の歯を残しましょう」
親知らずを除くと、大人の歯の本数は28本です。 10年ほど前の調査では、80歳以上の方で、歯が20本以上残っている人の割合は約15パーセントでした。 近年、口腔健康意識の高まりで、21パーセントほどに上がっています。 日常治療していても、その人数は増えてきていると感じられます。
入れ歯と自分の歯の違い
残念ながら、入れ歯のかむ力は、自分の歯でかむ力の10分の1以下です。やはりかみにくいものです。自分の歯が20本あればほとんどのものを食べることができるといわれています。生きている間好きなものを食べるためにしっかり歯を守りましょう。また、かむことは脳神経を刺激し、認知症の予防になるといわれています。
歯周病の原因
テレビでも宣伝しているように、お口の中にいるある種のばい菌が悪さをして歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしてしまうお口の感染症、これが歯周病です。ただ最近では、菌が悪さをするというより菌の出す毒素に身体が過剰に反応し自ら骨を溶かしてしますこともわかってきました。乱暴な言い方をすれば、歯周病の悪い方は免疫的に歯周病菌に弱いということになるのですね。また、歯周病の進行を防ぐためには、ばい菌を殺菌する作用のある唾液が重要な働きをしています。しかし、さまざまな要因で、現代人はお口の唾液量が減っています。これをドライマウスと言います。この状態だと、ご自身でいくら努力されても歯周病が進行してしまう方もみえます。
治療の方法・方針
お口の中の菌を0にすることは今の技術ではできません。
現在当医院が最善と考え実践している治療方法は、基本的に下記のとおりです。
・菌が悪さをしないように、口の中の掃除をしっかり行い歯周病菌の量を減らす。
→基本的な治療のページをご覧ください。
・抗菌剤の力で、歯周病菌の量を減らす。
→歯周内科治療のページをご覧ください。
・免疫力が高まるよう、菌をやっつけてくれる唾液が正常に分泌されるようにする。
→唾液腺マッサージ療法 「唾液減少」のページへ
最近では、一度減ってしまった歯槽骨(歯を支えている骨)を再生する方法も開発されてきて当院でも行っています。
定期的な治療の必要性
歯周病の予防、治療後の再発予防のためには、ご自身の毎日のお手入れが最も大切です。
歯周病にかかっていても、かなり進行するまで自覚症状はありません。
「自分で一生懸命歯を磨いているのだから、痛みが出るまで、歯科医院に通わなくてもよいのでは?」とお思いでしょう。
しかし、下記のような理由でやはり定期的に来ていただいたほうがよいと思うのです。
定期的に歯医者さんに通ったほうが良い理由
毎日の歯みがきはセルフケアと言います。
セルフケアは患者さんご自身でやっていただくのですが、注意深く行っても、絶対磨けないところ、磨き残しがでてきてしまうのです。
これらを放っておくと、汚れがそこに残り、菌が繁殖し、悪くなってしまうことになり
ます。
そうならないように、歯科医院で、汚れを徹底的に取り除き、菌の繁殖を抑える。
そのことをプロフェッショナルケアと言います。
歯周病のひどい方だと毎月とか、軽度の人で4カ月に一度とかの割合でお掃除に来ていただきたいのです。
例えば、歯周病がひどくなり、歯ぐきが下がってくると、、食べたものが歯と歯のあいだにはさまりやすくなります。次には、固いものが噛みにくくなってきます。
さあ、そのようなことにならないよう、今日から一柳歯科で、元気のもと、健康でよくかめる歯のお口作りを始めませんか?